MotoGPマシン各メーカーのリアホイール回転検出センサーとケーブル [バイク]
アラゴンGPでダニ・ペドロサのそのケーブルにマルケスが接触し断線、リアホイール回転が検出できずトラクションコントロールが作動せず。ペドロサは立ち上がりでハイサイド。そのシーズンのチャンピオン争いから脱落したレースが有りました。
皆さん記憶に新しいかと思います。
その後HRCは原因と対策を発表、ケーブルとセンサーをカバーで覆う暫定策の後、リアフェンダーの末端をスイングアーム後端まで伸ばしてカバーを兼用するようにしたのでした。
その時のケーブル断線に関してのネットの反応はわたしが検索した感じだと大きく2つに別れていました。
①あのケーブルが切れるのは極々レアケースとして保護してないってのは仕方ないよね。転倒後切れるのは想定してるとしても走行中に切れるとは思ってないだろうな。
②あんな切れやすい所にケーブルむき出しなんて信じられない!HRCは馬鹿なの?
と言うもの。
私は①の意見でしたが、起きてしまった以上対策しなければなりませんよね。
その時のHRCの対策の速さは流石だなぁと思ったものです。
②については結構有名なバイクパーツメーカーや小売店の方もネットとは言え実名でおっしゃっていたので、「お前が乗ってるバイクのリアブレーキホースがどうなってるかいますぐ見てみろ!」と言いたくなりました。
まぁブレーキホースと電気信号送るだけのケーブルでは切れやすさが違いますが…。
ということで、今年の日本GPで各社リアのセンサーとケーブル保護がどうなってるか画像見てみましょう。
まずHRC。
RC213Vはリアフェンダーをスイングアーム後端まで伸ばして保護カバーとする対策を継続中。
そしてスズキ。
センサー保護カバーを装着。ケーブルはエキゾーストパイプもあるのでなにかに接触して断線することはないだろうという判断でしょうね。
ヤマハワークス。
ケーブル、センサー共にむき出しです。何かにあたって切れたときは仕方ないということです。
そしてDUCATIワークス。
一部ケーブルがリアフェンダーの内側を通っていて保護されてはいますが、 基本むき出しです。
型落ちのDUCATIサテライト。
仕様が違いますが、基本剥き出し。
アプリリアは省きます(爆)
私はスイングアーム上端這わせてるケーブルが走行中に切れるなんてレアケースだから保護しなくてもいいとは思うのですよね。切れたときのトラクションをどう制御するかソフト面での対策もできるわけですし。
ただ、ペドロサのクラッシュのときにヒステリックにHRCを叩いてた、プロとしてオートバイを扱っている人達はどう思ってるのでしょうねぇ。
今、ご意見伺ってみたいものです。
色々なパーツに関する考え方は、各メーカー様々なようですね。
HRCは転倒時に火災を防ぐため、直ぐさま燃料をカットして、エンジンを止める様ですが、その代わりライダーはバイクを起こしても再始動が困難なのが、映像でも伝わってきます。
他のメーカーは再スタート性を重視し、転倒してもエンジンが止まる制御は入れていない様です。
ライダーからすると、一刻も早く復帰して再スタートしたいでしょうが、安全との天秤でどちらを取る方がいいのか…?
by ムロちゃん (2016-10-30 06:20)
こんにちは。
各メーカー色々ですねぇ。
基本(転倒以外で)当たる事は無いと考えるか、(偶々起ってしまった)レアケースの対策を考えるか、大きさや重量制限(バランスも含めて)の厳しいレーサーなら尚の事?難しい所ではありますね。
by HIRO (2016-10-30 09:58)
ムロちゃん
コメントありがとうございます。
設計思想が出て面白いですね。
エンジン使用基数制限厳しいワークスはエンジンへのダメージ減らすために転倒後直ぐにエンジンOFFになるようにしていると聞いたことも有ります。
HIROさん
ですね。何をチームとして優先するか見て取れますね。
ヤマハやDUCATIもおそらくソフト面での対策はしてあるとは思うのですけどね。HRCはソフト・ハード両方での対策と聞いています。
チャンピオン争いから脱落するクラッシュがあったらそうせざるを得ませんよね。
by 木っ端ミジンコ (2016-10-31 09:31)