CP+ 2016 ③ ~Canon 野鳥観察マナーブック~ [カメラ]
またCP+ネタです。
Canonブースで「野鳥観察マナーブック」を配布していました。
これは野鳥観察でついつい悪気なくやってしまうようなことが野鳥にとって悪影響だと教えてくれている冊子です。
読むと、当たり前の事が当たり前に書いてあるだけなのですが、湖沼や山にいくとそれを守れていない人がいかに多いか。
無料配布されていた冊子なので、広告も含めてスキャンし、テキストに起こしましたので参考にしてください。
画像はクリックで拡大画像が別窓で開きます。
①表紙裏表紙
②1,2ページ
野鳥撮影を趣味とする方が増え、沢山の野鳥写真が雑誌に掲載されたり、写真のコンテストで賞をとったりすることで、世間の方々の目に触れる機会も増えたように感じます。野鳥の美しさなどに感動し、興味をもつ野鳥ファン層が広がってきています。
野鳥は古くから日本画に描かれたり、短歌や俳句に詠まれたりと、日本文化に根付いています。日本人が野鳥を愛でる気持ちは今も変わらず、現代では写真がその連綿たる文化に加わる過程にあるのではないでしょうか。
しかし、撮影上の問題行為が目立つようになると、素晴らしい文化としての認識が得にくくなります。皆様に撮影マナーを守っていただくことで、野鳥写真を文化として高めていくことができれば―キャノンはそんな思いを込め、マナーの普及に努めています。
野鳥撮影のマナー7か条
野鳥は動きが俊敏で、体も小さく、撮影するには高い技術や高価な機材が必要でした。しかし近年、カメラやレンズの性能が向上したことで、野鳥撮影を趣味とする方が増えてきています。その一方で、私有地に立ち入ったり、公道を占拠することで住民の方々の迷惑になったり、一定の距離を取らずに野鳥の生態圏に踏み込んだりといった撮影者のマナーの悪さも問題になっています。ここでは、野鳥撮影をする上で守ってほしいマナーを7つ紹介します。
③3,4ページ
春から夏にかけては、鳥たちの繁殖時期です。子育ての季節、親鳥は特に神経質になるものが多く、周囲の危険を感じたり、巣の周りの様子が変化したりすると、巣を見捨ててしまうことがあります。親鳥が首を伸ばしてこちらを見ていたり、羽毛を逆立てたり、鳴き声を出しているときは、警戒しているサインです。野鳥の巣には、決して近づかないようにしましょう。
2,野鳥を追い回さない
日本国内への渡来が少ない、珍しい種類の野鳥たちは、主な生息地や渡りのルートから外れて渡来した場合が多く、体が弱ってしまっているケースがあります。その鳥が十分に休んで採食ができるように、接近しすぎたり、わざと飛ばすような撮影は避けましょう。
3,珍鳥や人気の鳥の情報を公開しない
珍鳥や人気の鳥が現れたという情報が出ると、インターネットなどであっという間に拡散し、翌日には数百人が集まって地元の方々に迷惑をかける事態が増えています。出現場所の私有地への無断立ち入りや。道路で歩行者や車の通行を妨げたりしてしまうと、地元の人や利用者にストレスを与え、トラブルに発展する可能性があります。「知り合いに特別に教えてあげるだけ」と思っても、輪になって広がっていくものです。情報公開は控えましょう。
④5,6ページ
撮影者同士の場所の取り合いや、私有地への無断立ち入りといったトラブルが増えており、時には警察が出動する騒ぎにまで発展することがあります。立ち入り禁止場所への侵入はもちろん、撮影場所確保のために歩行者が通る通路に三脚をセッティングしたり、長時間専有することも避けてください。譲り合いの気持ちを持って、撮影を楽しみましょう。また、住宅地にカメラを向けて撮影することも、あらぬ誤解の元となるので、注意してください。
5,餌付けや環境改変は行わない
野鳥は飼い鳥と違って、人の手を借りずに自然の中で生きていくべき鳥です。人間が撮影を目的として餌付けを行ってしまうと、本来は日本を離れるべき渡りの時期を逸してしまう可能性もあります。そうすると、野鳥本来の生活を変えてしまい、歪が生じます(秋に渡らず、冬の寒さに耐え切れず死んでしまうなど)。また、近年多く行われるのが、環境改変の問題です。自然環境や野生動物の生活環境を変える行為は慎みましょう。
⑤7,8ページ
撮影に関するマナーはもちろん、山や川といった自然環境において、ゴミや吸い殻をポイ捨てしないというのは、最低限のマナーです。特に森での喫煙は、森林火災を引き起こす可能性もあります。絶対にやめましょう。 鳥や自然を相手に、フィールドでの迷惑行為をしないというのはもちろんですが、周囲の人や近隣の方から理解を得られるよう、撮影者同士で声を掛け合うなど、マナー向上に努めましょう。
7,ストロボは使用しない
ストロボなどの人口照明は、野鳥たちにとって非常に強烈なものです。夜間の野鳥観察では、ストロボの使用は絶対に避けてください。警戒心の強い野鳥たちを驚かせ、思わぬ事故に繋がる恐れがあります。暗い場所では、ISO感度を上げて撮影しましょう。
⑥9.10ページ
日本野鳥の会では自然観察の心がまえとして、野鳥や自然に迷惑をかけないフィールドマナーを提唱しています。また当会では、営巣中の写真や、ストロボを使った写真、餌付けや環境改変が見られる写真については、すべての投稿部門で受け付けておりません。皆様のご理解とご協力をおねがいいたします。
公益財団法人 日本野鳥の会
詳しくはホームページをご覧ください。
http://www.birdfan.net/bw/manner/
以上です。
ストロボ撮影は私も暗い早朝にやってしまったことがあります。反省です。
写真コンテストなどにマナー違反や法令違反をして撮った写真を投稿しても認められないということですので、守りたいものです。
ご訪問&Niceありがとうございます。
by caterham_7 (2016-03-08 19:17)
こんにちは。
何の趣味とかでも同じですが?数の増加とマナー(の悪い例)は反比例してしまうのかも(哀)
以前、会社のカメラの御師匠さんが、一般のカメラ講座の講師をしていた時に、(定年で)暇とお金を持て余した方々が、目の飛び出る様な高価な機材を持って来て、「何を撮ったら良いんでしょう?」って真顔で聞いて来た…なんて話を聞いてます>>順番逆(撮りたいモノ>必要な機材を揃えて工夫して行く)だろ(呆)
by HIRO (2016-03-12 10:14)
caterham_7 さん
こちらこそご訪問ありがとうございます。
HIROさん
CP+で感じたことですが、各方面の趣味からカメラという共通項でとっても濃ゆい悪い意味でのオタクが沢山居ました。
おそらく発達障害の何かだと思うのですが、極端に周りに配慮できない。
カメラのファインダーや液晶を覗いて自分の世界に入って思い通りの写真を撮るというのはADHDの方等が没頭しやすい趣味なのだということも聞いたことがあります。
そうするとこのようなマナーブックの効果も薄いのかもしれません。
私見ですが…。
by 木っ端ミジンコ (2016-03-12 20:58)